ホーム

会社

研究 / 開発

製造

キャリア

お問い合わせ

全身タイツ

全身タイツ(ぜんしんタイツ)は、全身を覆うことができる、オールインワンのレオタード風の衣類。便宜上「~タイツ」と称されるが靴下には含まれない。全タイ(ぜんたい)と短く略す者もいる。
ヨーロッパ各国王宮のスポーツ芸術であるサーカスにおいて、身体の躍動を余すところなく見せるための衣服がその発祥。その機能はさらに歴史のあるレオタードにほぼ準ずる。その機能性は高く、アクロバット系競技やダンス、スピードスケートなどのスポーツシーンには欠かせないものとなっている。現代ではスポーツメーカーの研究開発による最先端の繊維素材が使用され、極限までのシビアな動きが必要とされるスポーツ分野では、空力抵抗に特に優れたものや、筋肉の動きをサポートするものなど、特殊な機能を持たせた全身スーツが現在も開発され続け、スポーツ選手の運動記録の更新に一役買っている。
スポーツ用タイツのうち、腰より下だけを覆うものはロングタイツと呼ばれている。

その全身を覆う身体に密着した衣装というコンセプトは、筋肉を強調するため古くはスーパーマンやバットマンなどのアメリカン・コミックに登場するスーパーヒーローのコスチュームとしても採用されていた(欧米ではその素材からスパンデックスと呼ばれている)。日本においては、ウルトラマンなどの特撮ヒーローの衣装に、現在の全身タイツの原型をみることができる。

全身タイツは上記のような分野だけでなく、そのユーモラスに見えなくもない姿から、モジゾーや赤鼻、電撃ネットワーク等、テレビのバラエティ番組のパフォーマンス、コントで使われることも多くなっている。 パーティ用の安価な全身タイツが市場に出回るようになって以降は、宴会を盛り立てる小道具としても利用されるようになった。それらの宴会用全身タイツは、一着3000円前後(2004年現在)で販売されている。素材は化学繊維で、上述のスポーツ用の製品に比べて通気性が悪い、縫製が悪い、洗濯ができないなど、粗悪なつくりになっている。
また、全身タイツ姿を好んで見ること、あるいは自ら着ることにより、自らの性的嗜好を満たす者もいる。このような特殊な性的嗜好を持つ者は一般的に「全身タイツフェチ」、「ゼンタイフェチ」と称されている。そのため頭部まですっぽり覆うタイプもあり、顔のほか目や口だけが露出しているタイプのほか、全く地肌が見えない全身タイツも存在する。